YouTube広告で無在庫転売のコンサル勧誘をよく見かけます
Youtube広告を掲載するには数十~数百万円の広告費がかかるわけですから、その広告の費用対効果はどれほどなのか気になるところです。
それはさておき、そういった勧誘では無在庫転売のメリットばかりを強調するだけで、ビジネスの本質や、デメリットに触れていないことがほとんどです。
そのような偏った情報を鵜呑みにしてしまう人も多く、高額なコンサル料を払ったが、稼げるようにならず泣き寝入りしている人もいるでしょう。
この記事では、無在庫転売に興味を持っている転売初心者に向けて、Amazonというプラットフォーム上で無在庫転売を行うことのリスクについて解説します。
無在庫転売を始める前に知っておくべき最低限の知識になります。デメリット、悪い面も含め総合的に判断したうえで始めるかどうかを決めましょう。
Amazonでの無在庫転売はやるべきでない理由
Amazonで無在庫転売はやるべきではないというのが私の考えです。
無在庫転売が稼げないというわけではなく、得られるリターンに対してリスクがあまりにも大きいと感じるからです。
以降では、無在庫転売をやるべきではないという考えに至った理由を、Amazonの最近の動向、無在庫転売の性質をもとに、詳しく解説していきます。
Amazonでの無在庫転売は規約違反になります
そもそも、Amazon上で無在庫転売は行えるのかどうかについて解説します。
Amazonの規約によれば、Amazonではドロップシッピングという無在庫物販が認められています。
ドロップシッピングとは、”無在庫で商品を販売し、注文が入ると提携先のメーカー、卸業者から直接お客様に商品を発送する”という販売形態です。
ドロップシッピングの基準は、無在庫販売を認めているメーカー、卸売業者と契約したうえで、きっちりと在庫確保、品質管理がなされる点になります。不良在庫が届いた場合の取り決めもきちんとなされています。
>>>Amazonのドロップシッピングポリシーに関する規約はこちら(Amazonページ)
一方、コンサルでよく教えられている無在庫転売はドロップシッピングとは異なります。Amazon、楽天、フリマサイト等で契約なしに無在庫で仕入れる方法はドロップシッピングに該当しません。。
そもそも転売は、小売りから仕入れて販売するビジネスですので、その時点でメーカー、卸から仕入れるドロップシッピングとは異なります。
加えて、Amazon(テクニカルサポート)では、無在庫転売が規約に抵触するとはっきり述べられているようです。詳しくは下記リンクに記載。
>>>Amazon内での無在庫での販売は規約に抵触いたします
以上のように、無在庫物販は手法によって(ドロップシッピング)は可能なものの、基本的には規約違反になります
一方で、無在庫転売をしている人もよく見かけます。その理由としては下記のようなことが考えられます。
- 無在庫転売はすぐにはばれにくい
- 無在庫転売をすすめる人がそれなりにいる。
- 無在庫転売で稼げるという情報が出回っている
いずれにせよ無在庫転売のリスクを知らないでやっている、もしくは始めようと思っている人は多いと思いますので、以降では無在庫転売のリスク、デメリットについて解説していきます。
無在庫転売のリスク
ここ最近のAmazonは購入者に優しく、出品者に厳しい、という傾向が強くなってきています。
特に、真贋や商標の調査(簡単に言うと、出品者が信頼できるかの調査)が加速しています。そして新規セラーだけでなくベテランセラーのアカウント停止被害がかなり増えているのです。
そんな出品者に厳しいAmazonで無在庫転売がどう評価されるか、考えていきましょう。
Amazonの企業理念を知っておこう
無在庫転売を行う前に、販売プラットフォームとなるAmazonの理念について触れておきましょう。
Amazonの理念は下記の通り。
地球上でもっともお客様を大切にする企業になること
Amazon会社概要
販売者となるには、同じようにお客様を大切にすることが求められます。
さもなければ一個人、一企業なんてすぐに排除される、ということは意識しておくとよいでしょう。
無在庫転売ではAmazonの評価は下がる
無在庫転売ではAmazonの評価が下がります。
Amazonでの出品者評価の指標である、以下3つの数字が上がるからです。
- 出荷遅延率(4%を超えるとアカウント停止の場合あり)
- 出荷前キャンセル率(2.5%を超えるとアカウント停止の場合あり)
- 注文不良(低評価)率(1%を超えるとアカウント停止の場合あり)
これらの数値はセラーの評価に大きく関わりますが、注文を受けてから発注する無在庫転売の性質上この3つの数字が上がることは避けられません。
となると、真贋調査の対象となりやすくなります。請求書の注文日と、発注日が逆転している無在庫個転売では真贋調査が通りにくいことは明らかです。
正しいドロップシッピングを行っていたとしても数字は悪化していきます。あくまで判断はAmazonが行うこと、問題が起きた時にアカウント停止のリスクは非常に高まります。
購入者を守るためなら、評価の低い出品者を切り捨てるのは当たり前の判断と言ってもいいでしょう。
また、販売者アカウントは個人情報と紐づいているので、そう簡単にアカウントを増やせないのも苦しいところです。
無在庫転売が稼げない理由を解説する
Amazonでの無在庫転売はリスクがあるだけでなく、有在庫転売と比べて儲かりません。
要するにハイリスクローリターンということです。
この章では、Amazon販売で無在庫転売が稼ぎにくい理由を解説します。
出品者数の少ない商品が仕入れ対象となる
Amazonの仕組み上、商品が売れる(カートを取得する)には、配送までの時間が最短で、セラーアカウントの健全性(評価)が高い必要があります。
無在庫転売では上記条件を満たすのが難しいため、正攻法では商品が売れません。競争相手がいない商品を狙う必要があります。
出品者が非常に少ない(いても1,2人)商品が仕入れ対象となります。回転率が悪い商品がほとんどです。
出品管理が手間である
回転率が悪い商品を仕入れ対象にしていくので、出品数は増やしていかなければなりません。
また、在庫が仕入れられる状態でなくなったり、仕入れ値の変動があったりするため、こまめに出品情報の更新を行わなくてはいけません。
これが非常に手間になります。
薄利多売になりやすい
基本的に商品は需要と供給のバランスが釣り合ってくるので、簡単に見つかる利益商品は利益率が低いことが往々にしてあります。
そして有在庫転売と違って、リサーチの段階では利益率が高いが、売れる時には利益率が下がるケースが多いです。
その上競合も多いため、どうしても薄利多売になりやすいです。
梱包、発送を自分が行う場合はさらに手間
ドロップシッピングではなく、梱包、発送を自分で行う場合、かなり手間になります。
梱包、発送を自動化できるのがAmazonのメリットなのに無在庫ではそれを生かすことができません。作業が膨大になり利益額を増やすことが難しくなります。
クラウドソーシングサイト等で外注化を試みるも、作業内容が多岐にわたることから難しいという声も聞きます。
まとめ
Amazonにて無在庫転売を行うリスクについて解説しました。
やはり、個人的な意見としては無在庫転売はハイリスク・ローリターン、転売初心者には特におすすめできない方法だと思います。
ぜひ良い部分と悪い部分を知ったうえで総合的に判断し決断をしてみて下さい。
2022年転売初心者におすすめの楽天ポイントせどりの稼ぎ方は下記の記事を参考に。
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