今回はAmazon刈り取りについて解説していきます
Amazon刈り取りとは、一言でいうとAmazonで商品を仕入れるせどり手法になります。
せどり初心者におすすめの方法で、私自身せどりを始めて最初の仕入れ先はAmazonでしたが、無事利益も出せています。
Amazon刈り取りの基礎知識から、商品リサーチ、仕入れの判断の方法についても解説します。少額からでもできるので、ぜひAmazon刈り取りをやってみましょう。
Amazon刈り取りとは?
✓ Amazon刈り取りとは?
冒頭でも述べたとおり、Amazon刈り取りとはAmazonで商品を仕入れるせどりの手法になります。
✓ なぜ稼げる?
Amazonでは多くの商品が市場の最安値で購入することができるうえ、セールをやっていたり、出品者同士の価格競争が起こったりすることでタイミング次第ではさらにお得に仕入れることができます。
タイミングよく仕入れることができれば、通常価格の20~50%オフくらいの値段で仕入れも可能です。
✓ 販路(仕入れた商品を売る先)は?
販路はAmazon、楽天市場、ヤフーショッピングのいずれかになります。(メルカリなどのフリマアプリでも可)
せどり初心者にはまずは「楽天ポイントせどり」をおすすめしていますが、同じくらいAmazon刈り取りも初心者におすすめできる方法になります。
というのも、私がせどりを始めて、初めて取り組んだせどりがAmazon刈り取りでしたが、自力で商品リサーチと仕入れを行い利益が出せたからです。
手順を間違わなければ、初心者でも利益商品が見つかるということです。
なお、この記事では販路はAmazonを前提として解説していきます。Amazonで商品を出品、販売したことがない方は下記記事を参考に。
Amazonで利益が出る商品は他の販路でも利益が出る場合が多いので、他販路販売考えている人もこの記事に従って仕入れを行えばOKです。
Amazon刈り取りの仕入れのタイミングは?
仕入れのタイミングは、言うまでもなく通常の価格よりも価格が大幅に下落したときになりますが、では、Amazonではいつ価格が下落するのでしょうか。
他の電脳せどりと比べて、Amazon刈り取りの仕入れのタイミングは何日、何曜日がいいと明確に決まっているわけではありません。
ただし、仕入れがしやすいタイミング、もしくは仕入れタイミングを把握する方法はあります。
それが以下の2つです。
- Amazonタイムセールイベント
- Keepaのトラッキング機能を利用して仕入れタイミングを把握する
2つ目の、“Keepaのトラッキング機能を利用して仕入れタイミングを把握する” の詳しいやり方や商品リサーチの方法などは記事の後半で解説します。
ここでは、Amazonタイムセールイベントについて解説します。
Amazonでは一部の対象商品をお得に仕入れることができるタイミングというのがあり、それがタイムセールイベント開催期間中です。
実際に2021年では以下のように月1,2回の頻度でタイムセールが行われています。
2021年セール開催月とセール名
開催月 | セール |
1月 | 初売りセール |
2月 | ファッションタイムセール祭り |
3月 | 新生活応援セール |
4月 | ファッションタイムセール祭り タイムセール祭り |
5月 | ファッションタイムセール祭り タイムセール祭り |
6月 | プライムデー |
開催月 | セール |
7月 | タイムセール祭り |
8月 | タイムセール祭り |
9月 | ファッションタイムセール祭り |
10月 | ファッションタイムセール祭り タイムセール祭り |
11月 | ファッションタイムセール祭り ブラックフライデー |
12月 | サイバーマンデー 年末の贈り物セール |
特に、プライムデー、ブラックフライデー、サイバーマンデーはセール対象商品の値引き率が高かったり、Amazonポイントの還元率が高かったりするので、格好の仕入れタイミングです。
みんなのお財布のひもがゆるくなるボーナス月を狙っているのかな・・・
セール対象商品の中であれば、初心者でも利益商品が簡単に見つかるので、ぜひ、タイムセールに狙って仕入れを行ってみて下さい。
Amazon刈り取りのメリット
ここで、他の電脳せどりと比べたAmazon刈り取りのメリットを紹介します。
Amazon刈り取りには以下の5つのメリットがあります。
- 仕入れの上限がない
- 仕入れ後の返品が可能
- 販売、納品時の梱包が楽
- 得られる利益が現金利益
- 事前準備が簡単
それぞれ解説していきます。
得られる利益が現金利益
他の代表的な電脳せどりはポイントを利益として考えるものが多いですが、Amazon刈り取りでは基本的に得られる利益が現金利益となります。
ポイントでの利益の場合、ポイントを次の仕入れに充てたり、生活費として使用したりすることで現金化していくため、現金化にかかる時間が長い傾向があります。
一方でAmazon刈り取りでは売上金が振り込まれた段階で現金利益として得られるので、利益が得られている実感が得られやすいです。
仕入れの上限がない
ポイントせどりの場合、得られるポイントに上限があるため、仕入れ額はなかなか増やすことができません。
一方で、Amazon刈り取りでは、Amazonから仕入れるので、ポイントも関係なく、いくら仕入れても問題ありません。仕入れ額、利益額を大きく上げることが可能です。
販売、納品時の商品の梱包が楽
Amazonから商品を購入すると、Amazonの段ボール、無地の段ボール、そして適切に梱包された商品が届きます。
このように仕入れた商品を今度は自分が発送する場合、発送に必要な段ボールや梱包材はすでに得られているので、梱包作業が楽になったり、そのまま自己配送等に使える段ボールが手に入るのはメリットの一つですね。
事前準備が簡単
「Amazon刈り取りの準備」でも述べますが、Amazon刈り取りを行う際の準備は非常に簡単にできます。Amazon仕入れ用のクレカとKeepaの登録をしておくだけでできます。
一方、例えば楽天ポイントせどりは利益が出やすいですが、SPUをあげるなど、事前準備が大変です。
以上、Amazon刈り取りのメリットをいくつか解説しました。続いてデメリットについても触れておきます。
Amazon刈り取りのデメリット
Amazon刈り取りにはたくさんのメリットがありますが、1つ、大きなデメリットも存在します。
それは“在庫を抱える時間が長くなりがち”ということです。
Amazon刈り取りで仕入れができるタイミングはタイムセールイベント、出品者同士の価格競争が起きたタイミング、決算月に出品者が商品を売り切ろうと価格を下げたタイミングなどがあります。
こういった場合、安く仕入れることはできますが、以下のようなケースも少なくありません。
- 商品によっては価格の下落が思ったより長く続く
- タイムセールイベントで仕入れる商品の多くは普段からAmazon.co.jpがカートをとっていることが多く、価格が戻っていざ売ろうとしてもカートがなかなか取れない
- 他のせどらーがこぞって仕入れると価格競争が起き、値段が元の相場に戻るのに時間がかかる
このような場合、在庫の回転率が落ちます。
とはいえ私の経験上、在庫の回転率は下がるものの、3か月以内には価格が戻り利益が出る場合がほとんどですので、焦って価格を下げたりしない限り利益は出していけます。
仕入れを間違わなければ大丈夫!
1割くらいは損切くらいの心構えでいるのが大事だよ!
このデメリットはぜひ頭の片隅に入れながら実践していきましょう。
Amazon刈り取りの準備
Amazon刈り取りを始める前に、2つほど準備が必要です。
もうすでに持っている、登録している人もいるかもしれませんが、今一度ご確認ください。
- Amazonクレジットカード
- Keepa
Amazonクレジットカード
Amazonで仕入れを行う際には、専用クレカとしてAmazonカードを使いましょう。ポイント還元率を上げることができます。
まだ持ってないよって方はこちらの記事中で解説しています。同時に他のクレカが必要かどうかについても検討してみましょう。
Keepa
Amazon刈り取りでは商品リサーチにKeepa(リサーチツール)が必須です。
Keepaをまだ登録していない人はこれを機に登録、Keepaの拡張機能も入れておきましょう。
詳しくはこちらの記事をご覧ください→Keepaの使い方を徹底解説
それでは次の章からは、Amazon刈り取りの具体的な商品リサーチの手順について解説していきす。
Amazon刈り取りのやり方 ~ 商品リサーチの方法~
この章では、Amazon刈り取りの商品リサーチの方法を解説します。
Amazon刈り取りでの商品リサーチでは、“Keepaのトラッキング機能を使う方法”を実践します。
トラッキング機能って何?
そう思っていた方も多いでしょう。
トラッキング機能とは設定した商品の価格が設定した価格よりも下がったときに通知してくれる機能です。
例えば、以下はとあるレゴ商品のKeepaのグラフになりますが、9月25日から28日に価格が大幅に下がっているのが分かると思います。
この期間はAmazonがタイムセールを行っていたようですね。
こういった商品は再度値下がりが起きる可能性がありますので、
次に価格が下がったときに備えて、この商品の価格がいくらまで下がったら通知をする、というようにKeepaに登録しておきます。
以上のように、過去に価格が下落した商品が、次に価格が下落したタイミングで通知してくれる機能がトラッキング機能です。
価格が下落している時に商品を購入し、価格が戻ったときに売ることで利益を出していく、これがAmazon刈り取りの基本になります。
では、具体的なKeepaトラッキング機能を利用する商品リサーチ、仕入れ方法について以下の順で解説します。
1 Keepaにトラッキング登録する商品のリサーチ
2 トラッキング対象商品のトラッキングの仕方
3 通知が来たら商品を仕入れる
1 Keepaにトラッキング登録する商品のリサーチ
まずはKeepaホーム画面から、Keepaのトラッキング登録をする商品をリサーチして選定します。
トラッキング登録は1アカウントで1万点まで可能なので、失敗を恐れずどんどん登録していきましょう。
絶賛価格下落中の商品も見つかりますので、見つけたら早速仕入れをしてもよいでしょう。
具体的な手順
まず、Keepaホーム画面左上「商品」タブをクリックします
※こちらをクリックで飛びます→https://keepa.com/#!deals
以下の画面で、画面左サイドバーから表示する商品の条件(5か所)を変えていきます。それぞれ解説していきます。
取引タイプを選択
どの価格を参考に商品を表示するかを決めます。。
基本的には「新品」もしくは「Buy Box」にしましょう。実際に売れている商品をリサーチの対象にした方がいいですよね。
Limited Drop Interval
ここでは、いつと比較して価格が下がったかを設定します。
例えば「1日」で設定すれば、“1日前の価格と比べて設定価格まで下がった”商品が表示されます。
ここのおすすめは「1カ月」です。「1週間」でもいいですが、1週間だと少し短く、利益商品をスルーしてしまう恐れがあります。
価格範囲を選択
設定箇所が3つあります。
上の「価格の下落パーセント」ですが、これはその名の通り、どれくらい価格が下がったか、商品価格に対するパーセントで選びます。価格が下がりすぎも、下がらなすぎもよくないので、だいたい20~80%くらいで変えながら様子を見ていきましょう。
真ん中の価格の下落範囲は、下落範囲を価格で調節するところです。
商品の単価によっても変わってくるので、上のパーセントの設定ができていればそのままでOKです。
下の「価格の範囲」ですが、これは単純に表示する商品の価格帯になります。
仕入れ資金や仕入れ個数も考えて調節しましょう。
私の場合は1万円から3万円あたりで設定することが多いです。
フィルタを適用する
対象商品のうち、チェックした項目のものが検索対象から除外されます。
デフォルトの「アダルト商品を除外」はチェック、その他、設定を変えたければチェックを入れておきましょう。
次でソート
ここでは、表示される順番を何で決めるかを設定します。
例えば「パーセンテージ」を選択すると割引幅が大きい商品が上皮表示されます。この場合は全く売れていない商品も上位表示される可能性もあります。 ここのおすすめは「売れ筋ランキング」です。
以上の5つを設定して表示商品を絞ったら、次に画面上部よりリサーチする商品カテゴリーを選びます。
おもちゃ、家電など、Amazonで売るときの販売手数料が低い(8,10%)商品を選択するとよいでしょう。
ここまでで条件を絞ったら、実際にリサーチをしていきます。
検索で表示された商品を上からリサーチしていく→カテゴリーや価格設定などを変える→またリサーチ
これをを繰り返す感じです。
ある程度の売れ行きがあり(商品ランキング4桁以下が理想)、値下がり時と値下がりが戻った時の差額で利益が得られそうな商品を見つけていきましょう。
利益計算はFBA料金シミュレーターを使い、相場価格が低下したときでもある程度利益が取れるよう、余裕をもって見積もりをするといいですね。
FBA料金シミュレーターを使ったことがない方はこちらの記事をご覧ください
2 仕入れ対象商品をトラッキング対象に追加
続いて、1で見つかった仕入れ候補商品をトラッキング対象にし、価格下落時に通知を受けられるよう設定しましょう。
設定手順
まず1で見つかった仕入れ候補商品のAmazonカタログを開きます。
商品カタログを下にスクロールしていき、Keepaのグラフ上部「商品のトラッキング」タブをクリックします。
次の画面で、Amazon、新品の欄に、Amazon、新品の価格がいくらまで下がったら通知するか、具体的な金額を記入します。
基本的にはこれだけで十分ですが、右下の「トラッキングモード」を“Advanced”、“Pro”にすればより細かい設定ができますので、必要に応じて設定しましょう。
価格の設定をしたら、「トラッキング対象」の期間を選択し、右の青ボタン「トラッキング開始」をクリックします。
※トラッキング期間は2週間から10年の間を選べますが、長すぎてもトラッキング対象が増えすぎて通知が大変なことになったり、廃版になって意味がなくなったりということがあるので、おすすめは「1年」です。
次の画面では、価格が設定以下になった時にどのような方法で通知をしてもらうかの設定を行います。
通知の方法は以下のようにいくつかありますが、おすすめは「メールアドレス」と「Webプッシュ通知」をオンにしておくことです。
通知されるメールアドレスは、商品を設定するほど通知が多くなっていくので、できればそれ専用のメールアドレスにするのがいいでしょう。
Webプッシュ通知はパソコンで作業している時に、画面上にポップアップで知らせてくれるので便利です。
以上でトラッキングの設定は完了です。
3 通知が来たら商品を仕入れる
トラッキングの設定が完了したら、あとは設定した価格まで値下がりして通知がくるのを待つのみとなります。
通知が来たら、見込利益を再度計算し、利益が取れるのを確認したら商品を仕入れましょう。仕入れ個数は在庫の回転率を長めに見積もりつつ、自身の資金と相談して決めましょう。
慣れないうちは少量から仕入れてみるのがおすすめです。
まとめ
以上、Amazon刈り取りの全貌を解説しました。
Amazon刈り取りは電脳せどりの中でも様々な利点がありましたね。
タイムセールでの仕入れやKeepaのトラッキング機能を駆使すれば、Amazonは初心者でも十分利益が出る仕入先になるでしょう。
電脳せどりの仕入れの幅を広げたい人は、ぜひ、初めて見ることをおすすめします。
その他おすすめの仕入れ先としてはYahooショッピングがあります。ヤフーショッピングせどりについては下記記事を参考に。
せどりの収益が伸び悩んでいる方はこちらの記事も参考に。
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